「ステージ１１ ３０２号室の外の世界④」  「ヘンリー、行きましょう。管理人室よ」 「・・・ああ」 なんとなくアイリーンの雰囲気が今までと違う気がする。 気のせいだろうか・・・・？   管理人室だ。  「この部屋に『へその緒』があったわよね？」 「ああ。あの赤い箱だ。管理人のガーランドが大事に取ってあると言っていた」  これだ・・・。   赤い箱を開けた瞬間・・・。 「ぐあぁぁっっっ！」  凄まじい頭痛に倒れそうになった。   「・・・２１の秘跡を果たしても・・・あの子は救われない・・・」   そういい残し、アイリーンは部屋を出て行ってしまった・・・。  アイリーン・・・・。 そう言えば、黒い顔の男が言っていたな。 アイリーンの身体は母体として確実に取り込まれ始めている・・・と。 今の彼女にはウォルターの心が見えているのだろうか。  ならば、私は黒い顔の男が話していた「赤の書」に従って、ウォルターを止めねばならない。 なんとしても２１の秘跡を阻止せねば・・・・！ ２１の秘跡の成就、それは私とアイリーンの死を意味しているのだろうから。 アイリーンの後を追おう！       そして、ようやく自室へ・・・。    うっ・・・！ ウォルターの死体がなくなっている・・・！ 一体どこに消えたんだ！？  足元の黒いくぼみ・・・・。 ・・・・この中か。 この黒い穴・・・。 一度飛び込めば二度とは戻って来れない気がする。 そう、全てを終わらすことができなければ、私は生きてこの穴を抜けて出ることはできないだろう。 ・・・・・決戦の時は近い・・・・！ 「ステージ１２ ラストステージ①」へ続く 「サイレントヒル４」トップメニューへ 天天団議事録トップページへ |